Kyohei Miyairi

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緊急寄稿:音楽と政治の近接性

「音楽に政治を持ち込むな」問題の再燃 ポスト3.11の社会で露呈した「音楽に政治を持ち込むな」問題が、ある意味で別の形として再燃している。2022年7月10日投開票の参議院選挙を間近に控えた6月30日に、音楽業界4団体(日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会、日本音楽出版社協会)の代表者が自民党の候補者を激励したことによって波紋が広がっているのだ。4団体が支援するのは、音楽業界とも関係が深い今井絵理子(全国比例区)と生稲(いくいな)晃子(東京都選挙区)のふたりで、共に自民党から出馬する。
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文化は人を窒息させるのか?

1年前の2019年10月21日、僕は緊急入院することになった。 立教大学校友会主催のホームカミングデーにゲストとして出演した佐野元春のライブを堪能した翌日で、偶然にも担当する授業がない月曜日だったことが幸いした。その日は朝から左手の動きに違...
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「経済」と「生活」をめぐって

2020年9月11日におこなわれた「新型コロナウイルス感染症対策分科会」後の会見で、西村康稔経済再生相は9月19日からイベントの人数制限緩和することを発表した。
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虹のステッカー

東京都が推奨する「虹のステッカー」が話題になっている。小池百合子都知事は7月15日の記者会見で、東京都が示したガイドラインを守っていることを示す「感染防止徹底宣言ステッカー」の提示をうながした。
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都知事選が終わって

7月5日に東京都知事選がおこなわれ、即日開票の結果、現職の小池百合子都知事が再選を果たした。過去最多となる22名が名乗りをあげた都知事選だったが、蓋を開けてみれば小池知事の圧勝に終わった。コロナウイルス禍ということで、各候補者が思いどおりの...
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ライブハウスの「業界団体」とは何か

アカデミックの世界にどっぷりと浸かるようになったのは、いまから15-6年ほど前、僕が30代半ばになってからのことだった。その大きな要因のひとつには、研究対象のひとつにライブハウスを選んだことがあげられる。
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政治へのコミットメント

危機的な状況に直面したときに人は、否でも応でもコミュニティやアイデンティティを意識することになる。レベッカ・ソルニット(『災害ユートピア』亜紀書房、2010年)とナオミ・クライン(『ショック・ドクトリン』岩波書店、2011年)は対照的な立ち...
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ライブハウスの多層的な立ち位置

雨の季節が近づいてきた。だからといって、ウイルスが洗い流されるわけもない。5月25日の政府対策本部において、5都道県(北海道、埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)に対する緊急事態宣言が解除され、全国的に次なるフェーズへと向けた動きを見せはじ...
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音楽が政治に介入する意味、あるいは水野良樹の心性(メンタリティ)

ポスト3.11の音楽文化では、音楽と政治の関係が注目されるようになった。その発端となったのは、東日本大震災が発生してから1ヶ月後の2011年4月7日、シンガーソングライターの斉藤和義がみずからYouTuubeに投稿した動画だった。彼自身のヒ...
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「大文字」の文化、「等身大」の文化

ライブハウスは文化なのだろうかーその答えはもちろんイエスだ。もっとも、文化という言葉はさまざまな解釈がなされており、そこにはさまざまな意味が含まれている。そして、アカデミックの世界においても、文化人類学や社会学からカルチュラル・スタディーズ...