Kyohei Miyairi

PICK UP

自粛と監視

日本国内にとどまらず、ウイルス禍は世界的な脅威となっている。2016年に刊行されて話題になった『サピエンス全史』(河出書房新社)を著したイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは、ポストコロナ時代の世界について、新聞、テレビや雑誌といった...
コロナウイルス関連

「いま、音楽にできること」の意味(あるいは限界)

あくまでも経験的に、音楽が心を揺さぶることを自覚している人は少なくないだろう。アメリカの発達心理学者のローレンス・スタインバーグは、「60歳になってもオールマン・ブラザーズを聴かなければならない理由なんてないさ。だけど、たとえ何歳になっても...
コロナウイルス関連

「資本主義リアリズム」とライブハウス

ウイルス禍による経済への打撃はあまりにも大きく、グローバルな規模で深刻な事態を引き起こしている。さまざまな業種が影響を受けているなか、もちろん音楽産業も例外ではない。日本でもさまざまなメディアをとおして、苦境に立たされる音楽産業の窮状が毎日...
コロナウイルス関連

ポスト3.11からの連続性

2017年7月9日、初めて山下達郎のコンサートへ行った。さすが「アルチザン(職人)」としての彼のコンサートは、音楽に対するこだわりに満ち溢れていた。彼は「なかなかチケットを入手できないアーティスト」として有名だが、幸運にも前から2列目のチケ...
コロナウイルス関連

ライブハウスのジレンマ

初めてロンドンとダブリンを訪れたのは、昨年1月のことだった。もともとアメリカの音楽に大きな影響を受けたことから、イギリスにはそれほどの魅力を感じていなかった。もちろん、イギリスやアイルランドの音楽も好んで聴いていたものの、訪れてみたいという...
コロナウイルス関連

ソーシャル・ディスタンシングの向こう側

4月7日に新型コロナウイルス対策の特別措置法にもとづく緊急事態宣言が発令されてから一夜明け、「不要不急の外出は控えなければ」と思いながらも、妻と愛犬レオ(ミニチュアダックス)と一緒に出かけることにした。もちろん、用もなくフラフラと出歩いたわ...
コロナウイルス関連

スケープゴート、ステレオタイプ、もしくはスティグマ

まるで、ディストピア小説を読んでいるようだ。そして、状況は日々刻々と変化(あるいは悪化)している。東京や大阪などの7都府県には、4月7日に緊急事態宣言が発令された。ウイルスという「見えない脅威」を目の前に、いつ誰が感染する(あるいは、感染さ...